最近は、老後資金の準備や資産形成のために、新NISAやiDeCoなどの投資を始める人が増えています。
しかし、「目標とする老後資金をいつまでに、いくら貯めるか」を具体的に考えている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
「老後2,000万円問題」という言葉が話題になりましたが、老後の年金収入や生活費、生活期間などは人によって異なります。
そのため、実際にいくら必要なのか、いつまでに貯めれば良いのか、具体的なイメージを持つのは難しいものです。
そこで、まずは老後資金の目標を立てるための、おおよその目安を知る簡単な方法をご紹介します。
それが、「72の法則」「115の法則」「126の法則」「190の法則」です。これらの法則は、複利計算を簡易的に行うための近似式です。
実際の計算結果とは若干の誤差が生じる可能性がありますが、投資の長期的な見通しを立てる際の目安として有用です。
72の法則:資産を2倍にする期間を計算!
「72の法則」は、一括投資で資産(元本)が2倍になる年数を計算するためのものです。
計算式は、「72 ÷ 金利(年利率)= 資産が2倍になる年数」です。
例えば、新NISAでまとまった金額を投資し、年利率5%で運用できた場合、72 ÷ 5 = 14.4となり、約14.4年で資産が2倍になることがわかります。
115の法則:資産を3倍にする期間を計算!
「115の法則」は、一括投資で資産(元本)が3倍になる年数を計算するためのものです。
計算式は、「115 ÷ 金利(年利率)= 資産が3倍になる年数」です。
例えば、iDeCoでまとまった金額を投資し、年利率5%で運用できた場合、115 ÷ 5 = 23となり、約23年で資産が3倍になることがわかります。
126の法則:積立投資で資産を2倍にする期間を計算!
「126の法則」は、積立投資で資産(元本)が2倍になる年数を計算するためのものです。
計算式は、「126 ÷ 金利(年利率)= 資産が2倍になる年数」です。
例えば、新NISAで毎月積み立て投資を行い、年利率5%で運用できた場合、126 ÷ 5 = 25.2となり、約25.2年で資産が2倍になることがわかります。
190の法則:積立投資で資産を3倍にする期間を計算!
「190の法則」は、積立投資で資産(元本)が3倍になる年数を計算するためのものです。
計算式は、「190 ÷ 金利(年利率)= 資産が3倍になる年数」です。
例えば、iDeCoで毎月積み立て投資を行い、年利率5%で運用できた場合、190 ÷ 5 = 38となり、約38年で資産が3倍になることがわかります。
資産運用しながら取り崩す場合、資産寿命はどれくらい?
老後資金の目安としてよく挙げられる2000万円を例に、毎月10万円ずつ取り崩すと、資産寿命はどれくらいになるのでしょうか?
・運用せずに取り崩す場合:16年8ヶ月
・金利3%で運用しながら取り崩す場合:24年
・金利5%で運用しながら取り崩す場合:34年
これらの数値はあくまで概算であり、実際の運用状況や金利の変動によって結果が異なる可能性があります。
しかし、運用しながら取り崩すことで、資産寿命を大幅に延ばせる可能性があることがわかります。
なお、2000万円という金額はあくまでも平均的な高齢夫婦をモデルケースとした場合のシミュレーション結果であり、すべての方に当てはまるものではありません。
最後に
72、115、126、190の法則は、投資の成果を予測するための便利なツールです。
これらの法則は、長期的な資産形成の計画を立てる際の参考になりますが、実際の投資結果は市場の変動や個別の投資商品の特性によって異なる可能性があることに注意が必要です。
自身の投資目標に合わせて新NISAやiDeCoなどを活用することで、より効果的な老後資金の準備が可能になります。
ただし、投資にはリスクが伴います。これらの法則はあくまで目安として考え、実際の投資判断は慎重に行うようにしましょう。